研究室紹介
哲学は、広範な問題意識と緻密な思考力を要求する学問であるため、みなさんのなかには哲学にある種の「近寄りがたさ」を感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、哲学は、この世界でさまざまな疑問や問題に直面した私たち個々人が、その究極的な解決を自分自身の生き方に照らし合わせてどこまでも追究していく知的営為であり、その意味で、私たちにとってこれほど「身近な」学問はないともいえるのです。
当研究室では、哲学本来の立場を基本としつつ、原典の厳密な読解や議論の分析・検討を通して本物の思考力を涵養すべく研究・教育活動を行っています。学生のみなさんは、哲学の歴史の中から自由に題材を選んで学ぶことができますが、その題材に応じて哲学史や探究領域の深い理解、外国語の素養、論理学の修得などが必要になります。なにより、積極的に教員からの助言を求めて自主的に研究していく姿勢が求められます。
本研究室には例年、学部生・大学院生がそれぞれ20名程度在籍しています。さらに、博士候補研究員や博士研究員も数名所属しており、多様な研究段階にあるメンバーが互いに刺激を受け合う環境です。
演習では、納得いくまで質問、討論することができます。卒論では、プラトン、アリストテレス、デカルト、ヒューム、ロック、カント、ミル、ヘーゲル、フッサール、ハイデガー、デリダ、フーコー、ラカン、西田など、古今東西の哲学者だけでなく、倫理学、認識論、宗教等の種々の現代的なテーマも扱うことができます。